今回は松下幸之助さんの言葉より、
「松の木に桜の花を求めるのはムリ。牛に馬のいななきを求めるのもムリ。」をご紹介します。
考えてみれば当たり前の事ですが、
職場では意外と見落としがちな視点です。
明日からの仕事に活かしていただけたら嬉しいです。
この言葉から学べる3つのこと
- ① 他人と比べない
- ② その人の「らしさ」を理解する
- ③ 「らしさ」を活かす
① 他人と比べない。比較の物差しを本人に持ち替える
理由・背景
・「Aさんは出来ているのに、Bさんは何故出来ない?」
・「Aさんのやり方を真似すれば、Bさんだって出来る筈!」
・「Aさんができているんだから、Bさんに出来ない訳がないでしょ!」
こんなコミュニケーション、
悪気なくありますよね?
でも一度考えてみると、
松の木に桜の花を求めてしまっているのかもしれません。
実践のポイント
「Aさんと比べてどうか」ではなく、
「Bさん自身が昨日よりどう成長したか」に目を向けること。
比較の物差しを、
他人から本人に持ち替えます。
② その人の「らしさ」を理解する
理由・背景
松と桜を比較して、
表面的には桜の方が美しいと評価を受けるかもしれません。
ですが、
松が桜になろうとしても、無理がある訳ですね。
松には、松らしさが。
桜には、桜らしさが。
どちらが優れているという話ではありません。
実践のポイント
相手の得意なこと、大切にしていること、
力を発揮しやすい環境は何か。
まずは観察し、対話して「らしさ」を知ることから始めます。
③ 「らしさ」を活かす
理由・背景
牛に馬のいななきを求めても、
これもまた、無理があります。
自分の「らしさ」を押し付ける教育では、
相手は本来の力を発揮できません。
それぞれの「らしさ」を理解し、
「らしさ」を活かす事が経営者やリーダーに求められています。
実践のポイント
自分のやり方を正解として押し付けるのではなく、
「この人の『らしさ』が一番活きる役割や関わり方は何か」を考えたうえで、
任せ方や伝え方を選びます。
おわりに
以上、
松下幸之助さんの言葉をご紹介しました。
当たり前の事だからこそ、
意味深い言葉だと思います。
あなたの職場では、
自分の「らしさ」を押し付けるコミュニケーション、教育になっていませんか?
「らしさ」を理解して、活かす発想はあると言えますか?
松は松、桜は桜、牛は牛で、馬は馬。
大人こそ、
物事を素直に捉える心を養いたいですね。
邪気のない、無邪気な心で
仲間から、お客様から、社会から、
愛されましょう。
最後に、
この言葉を残した松下幸之助さんご自身のエピソードをご紹介します。
松下幸之助さんは、
家が貧しく、
体が弱く、
小学校も4年で中退し、学歴がありませんでした。
普通に考えれば「足りないもの」ばかりです。
ですが松下さんは、
この3つこそが成功できた理由だったと語っていたそうです。
貧しかったから、懸命に働いた。
体が弱かったから、人に任せることを覚えた。
学歴がなかったから、誰にでも素直に教えを請うことができた。
実際に、
体の弱さから生まれた「任せる」経営は、
のちの事業部制にもつながったと言われています。
松下さん自身が、
桜になろうとせず、
松として、自分の「らしさ」を活かし切った人だったのかもしれません。
だからこそ、
人の「らしさ」を活かす大切さを、
誰よりも深く知っていたのだと思います。
松は松として。
桜は桜として。
自分も仲間も、
「らしさ」で輝ける職場をつくっていきましょう。